燃えている炎を見ていると、心がとても落ち着く。心の静寂が、心地よい。
炎は、人を惹きつける。
そして、炎はいつか消える。消えてしまう。灰になる。

真実は、そっといつも置かれている。
置かれているだけ。
あなたは、真実を見ないで、何を、この今に営むのか。
その真実は、突然目の前に現れる。
何の予測もなく、突然に。
炎を見るように諦観すると、その真実の蓋が開きはじめる。
一気に蓋を開けるのは、怖くて、本当に怖くて、だから、少しづつ少しづつ。
やっぱり、壊れてしまいそうだから、時々手を止め、それでも、開けないという選択肢はもうなくて。
だから、ゆっくり少しづつ開けるしかない。
そしたら、見えてきたんだ。
そのパンドラの箱には。
箱の中には、

とてつもないエネルギーの核が。真っ赤な強いとてつもないエネルギーの、マグマのような丸い形の、真っ赤なそれ。
それが入っていた。
自分には、とても扱えない。あまりに、エネルギーが強すぎて。
とても扱えないのに、それは自分の中にしっかり入っている。

それは、自分だけではない。
みんなに。
人間、一人一人に入っている。
そんな恐ろしく強大なエネルギーは、自分ではコントロールなど、到底無理だから。
だから、そっと ただ、置かれているだけなんだ。

真実と、その核は、ただ置かれているだけ。
私は、取り憑かれた。
その核のエネルギーに。
真実を知ってしまった。その核にも心を奪われてしまった。
その核をしっかりと凝視し、息を吹きかけ、そのエネルギーに身を委ねる。
身を委ねるには、内側へのエネルギーを、燃やしきらねばならない。内側。喪失感。絶望感。
それは、真実を直視しなければならない。
置いておきたいものを、しっかり直視し、燃やしきらねばならない。自然なこと。

燃やしきってはじめて。外へ
内側にエネルギーを消耗するのではなく、外側へ。外へ。燃やせ。
燃やせ。
そして、金銭や容姿に翻弄されるこの世界のベクトルとは、違う方へ、ただ流れていく自分をしっかり感じ。
その真実を、受け止める。
人。人。人。
あなたが。
全て教えてくれる。
私だけの聖域がつくられた。
だから、私は、燃やす。
燃やしきりたい。そして、真実に向き合い、身を委ねる。
突然の真実を。
その真実は、絶対に変わらない。誰にも変えられない。
変わらない法則。
自分は、自分で守る。
守りきって、燃やしきる。

あなたは、誰にもなれない。あなたはあなた。
あの人にはなれない。
全ての決定権は、あなたに委ねられた。