ただ、ただ、“がんばらなければならばい”に囚われて、自分の限界を知るために、私たちはうまれてきたのではない。
キレる子供
キレる子供の暴力行為が低年齢化し、増えているという。
いい子とは
起きる時間、寝る時間をきちんと守り、好き嫌いを言わずにご飯をお行儀よく食べ、勉強もできる。友達もたくさんいる。ネガティヴなことは一切口にせず、親の言うことを、きちんとよく聞く子。
それがいい子の定義?
そして、そんな子供時代を過ごして大人になったら、素晴らしい大人になるのか。
なぜ頑張っているんだろう。
なぜ頑張るんだろう。
頑張って成果を上げている人は、えらい。我慢し厳しいトレーニングや、目標に向かって突き進み、必死に成果を上げている。成功している。何をやっても器用にこなす完璧な人。頑張れる人。
“偉い素晴らしい人”という自分をそんなカテゴリーに置きたくて、頑張っているのか。
それとも、先行きが不安で、頑張っておけばなんとかなる。この流動性の激しく高い社会の波に乗らなければならず、既存の安定性も求めてしまうがゆえの、不安感を減らすための頑張りなのか。
生きている。という実感が欲しくて頑張っているのか。
不安は潜在的に抱くもの。
子供達の心も、大人が思っている以上に、不安を増幅させているのではないか。
ただでさえ、大人の反応に過敏で、そのままを受け止める素直な子供たち。
大人のちょっとした言動や、表情だけで感じ取れてしまう子供は、ダイレクトに大人の不安ものみ込んでしまう。
なんだかわからないけれど、あれもこれもと頑張って頑張って。
今の子供は、時間が足りないと。時間が欲しいと、やることがたくさんあると。
忙しい。
自分の気持ちに向き合ってる時間なんてないし、それさえもったいないと感じるかもしれない。
けれど、ただ頑張らなければの波に流されて、だんだん自分が見えなくなっていくのではないだろうか。
米心理学誌「Psychology Today」では、ヒトはポジティブなことよりもネガティブなことに反応しやすいと指摘し、その原因を脳の動きから探っています。
John Cacioppo博士の研究では、ポジティブな感情をもたらす写真、ネガティブな感情をもたらす写真、ニュートラルな感情をもたらす写真をそれぞれ被験者に見せながら、情報処理の規模を反映する大脳皮質での電気的活動を記録したところ、ネガティブなものからの刺激に一番強く反応することが明らかになったとか。
これゆえに、私たちの態度は、良いニュースよりも悪いニュースに強く影響されがちになるようです。ちなみに、ネガティブなものにより強く反応するという脳の働きは、自分を害から守るために発達したと考えられています。
ネット社会。溢れる情報社会。
そんな社会にも、知らず知らずにストレスを受けている。
人は、ポジティブにも、ネガティヴにもなる生き物で、ネガティヴ部分を、大人がどう受け止められるか。
大人は、子供の思考にどう想像力を膨らませることができ、
“寄り添う”という、簡単なようで簡単ではないことを真剣に考えられるか。
ネガティヴなことを、大人も誰も受け止めてくれなかったら。
頑張れない、ダメな自分だ。ネガティヴな感情をどうしても抱いてしまう。頑張れない。けれど、ダメな自分を受け入れたくない。
優しさはぼやけ、イライラは募り、そのはけ口を、周りの誰かに。
行き場のない苛立ちの矢先を、誰かへ向けるようになったとしたら。
第二反抗期の思春期の子供は、子供から大人の体へ精巣と卵巣から大量に分泌される「性ホルモン」。
性ホルモンが体だけでなく脳にまで入り込み、劇的な変化を生じさせる。シナプスは神経細胞同士がつながる接点です。このシナプスという突起が増えると新しい神経細胞のネットワークがどんどん作られていきます。 脳の偏桃体で神経細胞のつながりが増えると、細胞の興奮で生まれた感情がたちまち広範囲に広がり、感情が増幅されるます。
思春期の脳 思春期に性ホルモンの作用で活発になるのは、脳の中心部分。感情爆発を生む偏桃体や、記憶力の海馬、リスクを好む側坐核があります。これらの活動を抑えるのが前頭前野。前頭前野は、最後まで成熟しない。
思春期は、感情的になりやすく、記憶力、学ぶ能力も高まり、リスクを怖がらずにチャレンジしようとする。
こんな思春期の驚異的な脳パワー!!
こんなとてつもないパワーを持っている子供達。
やはりまわりの人とのつながりが大切。まわりの人が、良くも悪くもする。
植えつけられた観念、自分よりその観念の方に重きをおき
バランスを崩さないよう。
社会のこうあるべきという同調圧力に流されないよう。
しっかりまわりの大人が、寄り添える。
驚異のパワーを持った魂たちを導けるような
そんな大人でありたい。
本当に頑張っているのか?と、
疑いを子供に向ける前に
自分の視点を疑ってみる。
あなたとは、違う
別の魂だから。