世の中、便利になればなるほど、自分の思いどうりにいくことがあたりまえで、スムーズにいかないことに、過度のストレスを感じやすくなる。
あたりまえだったものが、あたりまえでなくなる。こうあるべきものが、こうならない。
それは、不満であり、不安であり、恐れとなり、時には怒りという憎しみへと変わる場合がある。
正しいことをしないのは許せない。という正義のベールをかぶせる。不安や怒り、自己防衛を正義に置き換えてしまう。
どんなに自分が正しいと思うことでも、その正しさが時に許せないという暴力に変わることがある。
間違いを、わたしが、きちんと正さなければいけない。
自分ではそう意識していなくても、自分が感じた嫌な感覚を、相手にも与えていたなら。
やったら、やり返すということにならないだろうか。
裁く。
自分が裁かずにはいられない。
そんな思いに囚われてしまうと、いつまでも同じ土俵での戦いとなってしまう。
正しいと思っていた正義が、いつのまにか、やられたらやり返すになっていて、どちらが、正しいもなくなってしまう。
生後まもない赤ちゃんでも、善悪を判断できるのか。
という実験で
生まれつき善悪の観念一部の感覚はもっているようだ。
と結論づけた。
白紙で生まれてくるのではない、もう正義の心を持って生まれてくる人間。
正義は、仏の心。
みんな、人間の中には、仏がいる。
でも、その正義が悪に変わる場合があるのではないか。
許せないという暴力は、なににもならない。そこへ執着して、自分自身を不快にさせ、相手もさせ、それを繰り返しても、良い方向にいかないのであれば、見切りをつけて手放した方が良い。
NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク
体の臓器同士が会話をし、命と健康を支えている。巨大な情報ネットワーク。
「脳や心臓が人体の中心」なんて考え方は、もう捨てよう。 あなたは知っているだろうか? 体の中で、あらゆる臓器や細胞が、まるでにぎやかに会話するように、 ダイナミックな情報交換を繰り広げていることを。 それはまさに、人体という名の「巨大な情報ネットワーク」。 いま、あなたの体内で交わされている、臓器たちの熱い会話が、 あなたの命を、健康を、支えているのだ。
人体という小宇宙。
この番組の、人体ネットワーク。細胞が細胞へ情報を送る。
細胞にある情報物質。数百種類のメッセージ物質。
そうやって、臓器が、お互いに情報のやり取りを緻密に行っている。
また、メッセージ物質が作られすぎたり、必要なメッセージ物質が届かなかったり、時には間違った対話をしてしまう場合がある。
間違ったメッセージのやり取りによって起こる体の病気。
謎のメッセージ。
免疫細胞が、敵がいるぞ‼︎と、間違った警告のメッセージ物質を出してしまい、仲間たちがそれを受けとり、拡散して、敵などいないのに、身体の中で大炎上状態になって病気になってしまう。
本当は、敵なんていないのに、間違ったデマの情報により、体がおかしくなってしまうというのだ。
人間関係でのいじめも、いじめられなくてもいい人が、なんらかの間違った情報により、悪者だ。敵だ。それがみんなに広まっていき、最悪な事態にまでなってしまうことがある。
ネット上での大炎上もそうだ。
情報による判断で、人の思いは、同調し拡散して大きなうねりとなる。
物事の成否を決めるのかは、行動ではなく、情報である。
現代のこの情報社会。間違った情報ではないか。をしっかりと見つめることは大切だ。
そして、許せないという暴力にも、気づく勇気をもちたい。
間違った情報は、ただただ人を不安にさせ、危機を煽られパニックになるだけ。攻撃せずにいられない状況に陥る。
少ない情報の中から、それを鵜呑みにして、すぐに、敵というレッテルを張ってはいないか。
悪い人間なんていない。
レッテルをすぐに張らない情報に溺れない。そんな余裕を持てたら。
みんな、人間の中には、仏がいる。
因果応報 人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。▽もと仏教語。行為の善悪に応じて、その報いがあること。現在では悪いほうに用いられることが多い。「因」は因縁の意で、原因のこと。「果」は果報の意で、原因によって生じた結果や報いのこと。